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ショート動画と長尺動画の使い分け|企業動画の尺を目的・媒体別に決める方法

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短尺と長尺は、どちらが優れているというものではありません。見る人の「段階」に合わせて役割を分けるものです。

SNS用の短い動画にするか、ホームページに載せる数分の動画にするかは、動画を作ろうと考えたときに最初に決めておきたいことの一つです。

短尺と長尺は「役割」が違う

見る人が会社や商品を知ってから問い合わせに至るまでには、いくつかの段階があります。大きく分けると「知る(認知)」「気になる(興味)」「理解して比べる(理解・比較)」「信頼して行動する(信頼・行動)」という流れです。

短尺動画が力を発揮するのは、前半の「知る・気になる」です。SNSのおすすめ欄やタイムラインで、まだ自社を知らない人の目に留まり、「この会社、ちょっと気になる」と思ってもらう入口になります。

長尺動画の出番は、後半の「理解・比較・信頼」です。興味を持った人が「他と何が違うか」「任せて大丈夫か」を確かめるとき、数分かけて順序立てて説明できる動画が判断の材料になります。

短尺動画(15〜60秒)長尺動画(2〜10分)
主な役割認知・興味(知ってもらう、気になってもらう)理解・比較・信頼(納得して選んでもらう)
主に見る人まだ自社を知らない人すでに興味を持っている人
見られる場所SNSのおすすめ欄・タイムライン、広告ホームページ、YouTube、商談、説明会
伝えられる量メッセージを1つ複数の情報(仕組み・事例・人・数字)
画面の向き縦型(9:16)が中心横型(16:9)が中心
作り方冒頭で手を止めてもらう、字幕、1本1テーマ話の順番、章立て、裏付けとなる事例や数字
本数の考え方複数本を継続して投稿する1本をじっくり作り、長く使う

短尺だけだと「気になったけれど、詳しく知る場所がない」状態になり、長尺だけだと「内容は良いのに、見つけてもらえない」状態になりがちです。短尺で入口をつくり、長尺で納得してもらう流れを設計すると、それぞれの動画が生きてきます。

媒体ごとの尺の上限と、向いている長さ・画面の向き

動画を載せる場所ごとの決まりも確認しておきます。各サービスの上限は変わることがあるため、ここでは2026年10月時点で公式のヘルプや案内で確認できた内容をまとめました。「企業動画の長さの目安」は、この記事でおすすめする目安です。

媒体画面の向き長さの上限(公式情報)企業動画の長さの目安主な役割
YouTube(通常の動画)横(16:9が標準)標準は15分まで。アカウントの確認後は15分を超える動画も可(ファイルの上限は256GBまたは12時間のいずれか小さい方)2〜10分理解・比較・信頼
YouTubeショート縦または正方形3分まで15〜60秒認知・興味
Instagramリール縦(9:16)最長20分。3分を超えるリールは新しい視聴者へのおすすめの対象外15〜60秒認知・興味
TikTok縦(9:16を推奨)2021年に最長3分へ拡大すると発表(最新の上限は投稿画面で確認)15〜60秒認知・興味
X横・正方形・縦一般のアカウントは140秒(2分20秒)・512MBまで15〜60秒告知・拡散
自社サイト横が中心掲載方法によるトップは1〜3分、詳しいページは2〜10分理解・信頼
展示会のモニター横(縦型サイネージもある)決まりなし15秒〜1分のループ足を止めてもらう

YouTube:通常の動画とショートは「向き」と「長さ」で分かれる

YouTubeのヘルプによると、2024年10月15日以降にアップロードされた動画は、画面が正方形か縦長で、長さが3分以内であればショートに分類されます。16:9などの横長で作った動画はショートに分類されません。横型の長尺動画を短く切っただけではショートとして扱われないため、短尺は縦型に作り直すのが基本です。

通常の動画は、標準では15分までアップロードでき、アカウントの確認を済ませると、それより長い動画も投稿できます。パソコンでの標準の画面比率は16:9です。

広告として使う場合にも決まりがあります。Google広告のヘルプでは、YouTubeショートの広告は最長3分まで設定できるものの、ショートのフィードで再生されるのは最初の60秒のみで、60秒未満の動画がすすめられています。

Instagramリール・TikTok:おすすめに載る長さを意識する

Instagramの案内では、リールは最長20分まで作れますが、3分を超えるリールは新しい視聴者へのおすすめには表示されないとされています。2025年1月には、3分までのリールがフォロワー以外にもおすすめされる対象になったと発表されました。まだ自社を知らない人に届けたい短尺動画は、3分以内、できれば1分前後に収めるのが基本です。

TikTokは2021年7月に、アプリで撮影・アップロードできる動画の長さを最長3分まで広げると発表しました。上限はその後も変わることがあるため、最新の長さは投稿画面で確認してください。広告の仕様では、9:16の縦型が推奨されています。

X:140秒の中で告知を完結させる

Xのヘルプでは、有料プランに加入していない一般のアカウントは、140秒(2分20秒)・512MBまでの動画を投稿できるとされています(有料プランはさらに長い動画も可能)。広告の仕様では15秒以下の動画がすすめられ、字幕や文字の表示も強く推奨されています。イベントの告知や速報のように、短く要点を伝える使い方が向いています。

自社サイト・展示会:決まりがない分、見る人に合わせる

自社サイトや展示会には長さの決まりがないため、トップの会社紹介なら1〜3分、サービスの詳しいページなら数分の解説、というように、そのページを開く人の目的に合わせて決めます。本編の構成の型は企業PR動画の構成テンプレートの記事、展示会での見せ方は展示会で流すループ動画の記事で詳しく紹介しています。

目的別の組み合わせ例

目的ごとに、短尺と長尺をどう組み合わせるかの例を表にしました。

目的短尺(SNS・広告)長尺(ホームページ・YouTube)その他の使い道
採用社員の一言、仕事の一場面(15〜30秒×数本)会社紹介・社員インタビュー(3〜5分)会社説明会での上映
商品・サービスの販促使う瞬間、使う前と後の比較(15〜30秒)使い方・導入事例の解説(2〜5分)15秒の広告版
自治体・観光のPR季節の景色、ドローン空撮(15〜30秒)地域や人の紹介、密着(3〜10分)イベント会場での上映
イベントの告知と記録告知(15秒)、当日のハイライト(30〜60秒)全編の記録、数分のダイジェストアーカイブ配信
BtoBの営業・展示会製品が動く場面(15秒)製品説明・導入事例(2〜5分)展示会用の15秒〜1分ループ

どの目的でも、短尺は「ひと目でわかる場面を1つ」、長尺は「比較・検討している人の疑問に順番に答える」という分担は共通です。

採用では、短尺で社員の人柄や職場の雰囲気を見せ、興味を持った人が採用ページの長尺で仕事内容を確かめる流れが考えられます(採用動画の構成と作り方の記事)。観光や地域のPRでは、季節の景色やドローン空撮は短尺と、地域の人や暮らしを伝える密着映像は長尺と相性がよく、季節やイベントに合わせた発信は新潟の地域トレンドを活かした動画マーケティングの記事も参考になります。イベントの全編記録とダイジェスト、SNS用の縦型動画をまとめて作る方法は、配信と記録撮影を同時に行う記事で紹介しています。

1回の撮影から長尺と短尺を作り分ける方法

撮影前の計画を工夫すれば、出演者の調整や機材の手配を1回で済ませたまま、長尺と短尺の両方を作ることができます。

撮影前に「長尺の構成」と「短尺の一覧」を同時に決める

長尺の構成表を作るときに、そこから作る短尺の一覧も一緒に決めておきます。たとえば「代表の想い(30秒)」「製品が動く瞬間(15秒)」「社員の一言(15秒×3本)」のように、短尺1本ごとのテーマと長さを先に決めておくと、撮影当日に必要なカットを撮り漏らさずに済みます。

縦型でも使える撮り方をしておく

横型の映像から縦型を切り出すと、画面の左右が大きく切れます。人物や商品を画面の中央寄りに置いたカットを撮っておく、解像度に余裕のある4Kで撮る、短尺の主役になる場面は縦向きでも撮る、といった準備が役立ちます。切り出し方と縦で撮る場合の違いは、縦型動画の作り方の記事で詳しく紹介しています。

インタビューは「一問一答」で撮る

インタビューは質問ごとに区切り、答えの中に質問の言葉を含めて話してもらうと(例:「この仕事のやりがいは〜です」)、1つの答えだけを切り出しても意味が通じます。長尺ではつなげて使い、短尺では1つの答えを1本にできます。

短尺は「切り取り」ではなく「作り直し」

短尺では、いちばん伝えたい場面や結論を最初に置き、字幕を入れ、最後に「詳しくはホームページで」のように長尺への案内を入れるなど、短尺用に編集し直します。

撮影1回から作れるもの(例)長さ向き主な使い道
本編3〜5分横ホームページ、YouTube、説明会
ダイジェスト60〜90秒横ホームページのトップ、営業
ショート動画15〜30秒×3〜5本縦Instagram、TikTok、YouTubeショート
広告用15秒縦・横SNS広告、YouTube広告
ループ版15秒〜1分横(縦型サイネージも)展示会、店頭

撮影当日に向けた準備は、撮影当日までに発注側がやっておくことの記事にまとめています。

短尺から長尺へつなぐ導線と、効果の見方

導線:短尺の「次」を用意しておく

短尺を見て興味を持った人が次に見る場所も、用意しておきます。

  • 短尺の最後に、長尺がある場所(ホームページ、YouTube)を案内する
  • SNSのプロフィールや投稿文に、長尺を載せたページのリンクを置く
  • 長尺を載せるページには、問い合わせや資料請求への入口を置く

効果の見方:短尺と長尺で見る数字を分ける

短尺と長尺は役割が違うので、効果を確かめる数字も分けて考えます。

短尺長尺
主に見る数字再生回数、届いた人数、フォロワーの増減、プロフィールへのアクセス最後まで見られた割合、平均の視聴時間、そのページからの問い合わせ
判断のしかた投稿どうしを比べ、反応のよいテーマを増やす途中で見るのをやめた位置を確認し、構成や長さを見直す

短尺の再生回数が少なめでも、長尺のページからの問い合わせが増えていれば、流れ全体としてはうまく機能しています。動画の活用を段階的に広げていく考え方は、中小企業の動画活用ロードマップの記事もご覧ください。

よくある質問

Q. 予算が限られている場合、短尺と長尺のどちらから作るべきですか?

目的によって変わります。ホームページに会社やサービスを説明する動画がまだない場合は、まず長尺(本編)を作り、その素材から短尺を作る方法が効率的です。イベントの告知のように「まず知ってもらう」ことが目的なら、短尺から始めるのが向いています。

Q. 横型の長尺動画を短く切れば、YouTubeショートになりますか?

YouTubeでは、画面が正方形か縦長で3分以内の動画がショートに分類されるため、横長のまま短くしてもショートとしては扱われません。縦型に編集し直し、冒頭の見せ方や字幕も短尺向けに整えてください。

Q. 同じ短尺動画を、Instagram・TikTok・YouTubeショートに使い回してもよいですか?

同じ縦型動画を複数の媒体に投稿することはできます。ただ、画面の下や右側に表示されるボタンの位置や、使える音源のルールは媒体ごとに異なるため、文字の位置やBGMは媒体に合わせて確認しておきます。詳しくは縦型動画の作り方の記事で紹介しています。

アイフィルムでの短尺・長尺の動画制作

アイフィルムでは、ホームページやYouTube向けのプロモーション動画と、TikTok・Instagram・YouTube向けのSNS動画を、企画から撮影、編集まで制作しています。撮影素材を活かして、本編・ダイジェスト・SNS用の縦型・字幕入りなど、尺や向きの違う動画を複数本作ることにも対応しています。社内に楽曲制作とナレーション収録の部門があるため、オリジナルのBGMやナレーションを使った動画も制作できます。

SNS動画の費用は、既存の素材や写真を使った編集なら1本15,000円から、オリジナルで撮影・編集する場合は1本80,000円からが目安です。定期的な投稿に合わせた月額プランでの制作もご相談いただけます。

これまでの制作物は制作実績でご覧いただけます。どの媒体に何秒の動画を出すかは、撮影の前に一緒に決められます。お問い合わせからご連絡ください。

参考にした情報
  • 7年連続いといがわキャリアフェスティバルの音響・映像・会場設営
  • 国家資格二等無人航空機操縦士(夜間・目視外の限定解除)
  • 電気工事士イベントの仮設電源も自社で施工
  • 自治体の案件新潟県内の入札・プロポーザルに参加
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