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縦型動画の作り方|TikTok・リールを企業で制作するときのポイント

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スマートフォンを縦に持ったまま、指で次々と動画を送っていく。TikTokやInstagramリール、YouTubeショートなど、画面いっぱいに表示される縦型動画は、企業の情報発信でもよく使われる形になってきました。ただ、横型の動画と同じ感覚で作ると、文字がボタンに隠れたり、最初の数秒で流されたりと、縦型ならではのつまずきがあります。

以下は各SNSの公式情報をもとにまとめています。短尺と長尺の使い分けそのものは、短尺SNS動画と長尺HP用動画の使い分けの記事で紹介しています。

9:16の画面設計:セーフエリアと文字の位置・大きさ

基本のサイズは縦1920×横1080ピクセル

縦型動画の画面比率は9:16です。TikTokの広告仕様では9:16の縦型が推奨され、Metaの開発者向け資料でも、リール広告は画面いっぱいの9:16の縦型とされています。Xの広告仕様では、9:16の動画のサイズとして1080×1920ピクセルが示されています。まずは「縦1920×横1080ピクセル」で作ると覚えておけば困りません。

画面の下と右側は、アプリの表示に隠れる

縦型動画の画面には、いいね・コメント・共有のボタンや、アカウント名、投稿文(キャプション)などが重なって表示されます。この重なる部分を避けて、大事な文字や映像を置ける範囲を「セーフエリア」と呼びます。

  • Instagram・Facebookのリール:Metaの資料では、リール広告は9:16の画面の下35%に文字やロゴなどの大事な要素を置かないよう案内されています。
  • YouTubeショート:Google広告のヘルプでは、画面の右側に高評価・低評価・コメント・共有のボタンが表示されると説明されています。
  • TikTok:広告のヘルプでは、セーフエリアは動画の向き(縦・横・正方形)や広告の文章の長さなどによって変わるとされ、確認用のファイルが用意されています。
画面の場所重なりやすいもの置くとよいもの
上端アプリのアイコンや表示背景(文字は少し下げる)
中央重なるものが少ない主役の人物・商品、メインの文字
右側いいね・コメント・共有などのボタン背景、余白
下側(およそ3分の1)アカウント名、投稿文などの表示背景(字幕は中央寄りに上げる)

文字や主役の映像は画面の中央付近にまとめ、上下左右には余白を取っておくのが基本です。複数のSNSに同じ動画を投稿する場合も、この配置にしておけば、どの媒体でも隠れにくくなります。

文字は「スマートフォンで一瞬で読める」大きさと量に

縦型動画は、手に持ったスマートフォンの小さな画面で、流れるように見られます。文字は大きく、1画面に1メッセージ、1〜2行に収めるのが目安です。読み切れる時間だけ表示し、背景が明るい場面では文字に縁取りや帯を付けて読みやすくします。公開前には、実際にスマートフォンで再生して、文字がボタンに隠れていないか、読み切れるかを確かめます。

最初の1〜2秒と、音あり・音なしの両方で伝わる字幕

最初の1〜2秒で「見る理由」を見せる

縦型動画は、指1本で次の動画に移れるため、冒頭で見続けるかどうかが決まります。TikTokの広告のヘルプでは、注意を引く工夫(フック)を最初の6秒に置くこと、伝えたい内容を最初の3秒で示すことがすすめられています。最初の1〜2秒で「何の動画か」「なぜ見るべきか」が伝わる作りを意識します。

  • いちばん印象的な場面(完成品、使った後の変化、驚きのある映像)から始める
  • 人物がカメラに向かって話しかける場面から始める
  • 見る人への問いかけを大きな文字で出す(例:「雪国の工場、冬はどうしてる?」)
  • 会社のロゴは最後か画面の隅に置き、冒頭は内容を優先する

音ありで見る人も、音なしで見る人もいる

Metaの開発者向けブログでは、Instagramのリールの再生の75%以上が音ありで見られていると紹介されています。Google広告のヘルプでも、YouTubeショートの広告では音楽やナレーションの使用がすすめられています。縦型動画は音ありで作り込むことが基本です。

ただ、電車の中や職場など、音を出さずに見る場面もあります。Xの広告仕様では、字幕や文字の表示が強く推奨されています。ナレーションや会話の要点を字幕でも見せておけば、どちらの見方でも内容が伝わります。

字幕は「自動字幕」と「動画に入れる字幕」を使い分ける

種類特徴向いている使い方
SNSの自動字幕音声認識で自動作成。Instagramではリールの下部に表示され、YouTubeは日本語にも対応話している内容をそのまま字幕にしたいとき
動画に入れる字幕(テロップ)位置・大きさ・色・タイミングを自由に決められる。どの媒体でも同じ見え方になる要点や数字、固有名詞を確実に見せたいとき

YouTubeのヘルプでは、自動字幕は発音や方言、雑音などで正しく表示されないことがあるため、内容を確認して編集するよう案内されています。社名や商品名、地名などの固有名詞は誤変換が起きやすいため、企業の動画では、要点を動画に入れる字幕で見せておくと確実です。

BGMの著作権と、企業アカウントで使える音源

縦型動画ではBGMが印象を大きく左右しますが、企業アカウントでは、個人の投稿とは音源の扱いが異なる点に注意が必要です。

媒体企業が使いやすい音源気をつけたいこと
TikTok商用利用が認められた楽曲を集めた「コマーシャル・ミュージック・ライブラリ」(ビジネスアカウントのアプリ内からも利用可能)一般の音楽ライブラリは商用コンテンツ向けに権利処理されておらず、ブランドや企業は利用できないとされている
InstagramFacebook(Meta)が無料で提供する音楽・効果音のライブラリ「サウンドコレクション」、自社で用意した音源楽曲の利用は権利者との契約に沿ったもので、音楽を含む部分がミュートされることがある。フルレングスの録音楽曲を多く使うほど制限されやすい
YouTube(ショートを含む)YouTubeオーディオライブラリのロイヤリティフリー(追加の使用料がかからない)の音楽・効果音YouTubeが著作権の面で安全と把握しているのは、オーディオライブラリの音源のみとされている。ほかの「フリー」音源は規約を確かめて使う

TikTokのヘルプでは、企業のTikTok上での商用の活動には、コマーシャル・ミュージック・ライブラリを使うよう案内されています。Metaの資料では、通常のリールを広告に転用する場合、第三者の著作権がある音楽を含まないことが条件とされています。流行の曲をそのまま使った投稿は、あとから広告に回せないことがあるため、広告に使う可能性があるなら、最初からそのつもりで音源を選びます。

フリー音源を使う場合も、商用利用やクレジット表記の条件はサイトごとに異なります。音源名・入手先・規約のページ・ダウンロード日を記録しておくと、後から確認しやすくなります。詳しくは動画BGMの基本ルールの記事をご覧ください。会社の顔になる動画や、シリーズで使う音楽を決めたい場合は、オリジナルのBGMやサウンドロゴを作る方法もあります。

動画編集の作業

横型からの切り出しと、縦で撮る場合の違い

縦型動画の素材の用意のしかたは、大きく2つあります。

横型の映像から切り出す最初から縦で撮る
向いている場面ホームページ用の本編と一緒に作るとき、イベントの記録から作るとき縦型動画が主役のとき、人物の全身や縦長のものを見せるとき
良い点1回の撮影で横型と縦型の両方を作れる画面いっぱいを使った構図にでき、画質にも余裕がある
気をつけたいこと左右が大きく切れるため、構図と解像度に余裕が必要横型の本編には使いにくい

横型から切り出すなら、4Kで撮っておく

横型の映像から9:16を切り出すと、使えるのは画面の中央の細長い部分だけです。4K(3840×2160ピクセル)で撮った映像なら、縦に切り出しても横1215×縦2160ピクセルが残り、縦型の基本サイズ(1080×1920)を上回ります。一方、フルHD(1920×1080ピクセル)の映像から切り出すと横約608×縦1080ピクセルしか残らず、拡大すると画質が粗くなります。

撮影のときは、主役の人物や商品を画面の中央寄りに置いたカットも撮っておくと、切り出したときに左右が切れても困りません。テロップやグラフィックは横型用の配置のままでは収まらないため、縦型用に作り直します。

縦で撮るなら、縦型ならではの構図を活かす

縦で撮る場合は、人物の全身、建物の高さ、料理を上から見た様子など、縦長の構図を活かせます。画面の下側には投稿文などが重なるため、人物の顔や商品は画面の中央から少し上に置くと、セーフエリアにも収まりやすくなります。

投稿の頻度・運用体制と、企業アカウントで気をつけたいこと

頻度は「続けられるペース」で決める

Instagramのクリエイター向けブログでは、成長のための効果的な方法の一つとして、オリジナルのコンテンツを継続して投稿することが挙げられています。回数の多さより、無理なく続けられるかどうかで決めます。月に何本なら続けられるかを先に決め、まとめて撮影して少しずつ投稿する、決まった型(テンプレート)で編集する、といった工夫で負担を減らします。

役割主な作業担当の例
企画テーマ決め、月ごとの投稿計画広報担当
撮影・編集まとめ撮り、型に沿った編集、字幕・BGM広報担当、または制作会社
確認内容・表現・音源のチェック上長・関係部署
投稿・反応の確認投稿、コメントへの対応、数字の確認広報担当

企業アカウントで気をつけたいこと

  • 出演者の同意と写り込み:社員やお客様に出演してもらう場合は、SNSで公開することまで含めて同意を取ります。背景に映る書類や画面、通行人にも注意します(撮影当日までの準備の記事)。
  • 流行との距離感:流行の演出を取り入れるときは、会社のイメージに合うかを社内で共有した基準で判断します。
  • 確認の流れ:縦型動画は投稿の回数が多くなるため、誰がどこまで確認すれば投稿してよいかを先に決めておくと、スピードを保てます。
  • 広告への転用:あとで広告に使う可能性がある動画は、最初から商用で使える音源と、セーフエリアに収まった文字配置で作っておきます。

よくある質問

Q. スマートフォンで撮った映像でも、縦型動画は作れますか?

作れます。縦型動画はスマートフォンで見られることが前提のため、気軽な雰囲気の投稿にはスマートフォンの撮影が合う場面もあります。ただ、商品の質感や暗い場所での撮影、ホームページ用の本編と一緒に作る場合は、業務用のカメラで撮っておくと、画質や切り出しの面で余裕が生まれます。

Q. 横型で作った会社紹介動画を、そのまま縦型として投稿できますか?

投稿はできますが、上下に大きな余白ができて映像が小さく見えます。主役の場面を中心に切り出し、テロップを縦型用に作り直し、冒頭も短尺向けに組み替えると、縦型の画面を活かせます。

Q. InstagramのリールとTikTokに、同じ動画を投稿してもよいですか?

同じ動画を投稿することはできます。ただし、使える音源のルールはSNSごとに異なるため、BGMは各SNSのルールに合ったものを選びます。文字を画面の中央付近にまとめておけば、ボタンの位置の違いにも対応しやすくなります。

アイフィルムでの縦型動画制作

アイフィルムのSNS動画では、TikTokやYouTubeショート向けの縦型動画をはじめ、各SNSの形式に合わせた動画を制作しています。テロップの大きさや配置、BGMの選定、サムネイルの作成まで含めて担当し、撮影素材を活かした複数本の制作や、テンプレートを使った量産にも対応しています。SNSでは音を出さずに見られることもあるため、キャッチコピーとなる字幕や効果音も入れて仕上げます。

社内に楽曲制作とナレーション収録の部門があるため、オリジナルのBGM制作を使った動画も制作できます。撮影は4K対応のカメラやジンバルを使い、ホームページ用の横型動画と縦型動画をまとめて作る計画にも対応します。

SNS動画の費用は、お手持ちの素材を使った編集なら1本15,000円から、オリジナルで撮影・編集する場合は1本80,000円からが目安です。複数本をまとめて作ると1本あたりの費用を抑えられ、定期的な投稿に合わせた月額プランもご相談いただけます。

何から始めるか迷ったら、まずは月に何本なら続けられるかを決めてみてください。そのうえでお問い合わせいただければ、撮影と編集の進め方をご提案します。

参考にした情報
  • 7年連続いといがわキャリアフェスティバルの音響・映像・会場設営
  • 国家資格二等無人航空機操縦士(夜間・目視外の限定解除)
  • 電気工事士イベントの仮設電源も自社で施工
  • 自治体の案件新潟県内の入札・プロポーザルに参加
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