無料相談・見積もり 025-556-6257
  1. ホーム
  2. ブログ
  3. 建物・施設の外観をドローン撮影|不動産・ホテル・工場のPRに活きる空撮のコツ

建物・施設の外観をドローン撮影|不動産・ホテル・工場のPRに活きる空撮のコツ

この記事は約11分で読めます

建物のホームページやパンフレットに載せる写真は、多くが地上から撮った正面の姿です。それも欠かせない一枚ですが、どんな場所に建ち、敷地がどのくらい広く、まわりに何があるのかは、地上の写真だけではなかなか伝わりません。ドローン(小型の無人航空機)で空から撮ると、一つの画面で見せられます。

完成した建物や施設の外観をドローンで撮るときに、何をどう撮れば用途に合った素材になるのかを、発注を検討している方向けにまとめます。飛行の許可や費用の全体像は、別の記事ドローン空撮の費用相場と飛行許可の仕組みで詳しく紹介しています。

外観空撮で伝えられる4つのこと

空からなら、建物そのものだけでなく、建物と「まわり」との関係を一度に見せられます。外観空撮で伝えられることは、大きく次の4つに分けられます。

伝えられること空から見せると伝わる内容撮り方の例
立地駅・幹線道路・インターチェンジ・中心市街地との位置関係高めの位置から、目印になる道路や施設を画面に入れる
周辺環境公園・学校・商業施設・自然など、暮らしや仕事の環境建物を中心に、ゆっくり回りながら周囲を見せる
規模敷地の広さ、建物の大きさ、駐車場や付帯施設の配置真上から敷地全体を収める
景観海や山、街並み、季節の風景と建物の調和低めの位置から、背景の景色と建物を重ねる

地上の写真は「建物の顔」を、空撮は「建物が置かれた環境」を見せるのに向いています。伝えたいことに合わせて組み合わせるのが基本です。

ドローンで撮影した建物と周辺の街並み

不動産・ホテル・工場・学校で変わる「撮るべきカット」

同じ外観空撮でも、誰に何を伝えたいかによって、撮るべきカットは変わります。用途ごとの違いを表にまとめました。

用途主に見る人押さえたいカット
不動産の販売・賃貸購入・入居を検討している方最寄り駅や生活施設との位置関係、日当たりの方向、眺望
ホテル・旅館宿泊を検討している方海・山・温泉街など周りの景色、建物へのアプローチ、季節の表情
工場・企業取引先、求職者、地域の方敷地全体のスケール、建屋の配置、物流の動線
学校・病院入学・受診を検討している方、保護者敷地内の建物の配置、グラウンドや駐車場、アクセスのしやすさ
観光施設旅行を計画している方施設と周りの自然・街並みの関係、季節ごとの景色

不動産の販売・賃貸

不動産では、建物の外観に加えて「その場所で暮らす・働くイメージ」が伝わるかどうかが問われます。駅や商業施設、学校などとの位置関係を空から見せると、地図だけでは伝わりにくい距離感がつかみやすくなります。マンションであれば、上の階からの眺望をドローンの高さで再現するといった使い方もできます。広告に使う場合は、どの媒体にどう載せるかを不動産会社のご担当者と確認しながら撮影計画を立てます。

ホテル・旅館、観光施設

宿泊施設や観光施設では、建物そのものより「そこに行くと何が見えるか」が来訪の動機になります。海や山を背景にした全景、夕方の光に包まれた建物、季節の景色の中に建つ姿など、雰囲気が伝わるカットを意識します。PR動画やSNS用の短い動画に使う場合は、動きのある映像を多めに撮っておくと編集の幅が広がります。

工場・企業

工場や本社の空撮は、会社案内、採用サイト、取引先へのプレゼン資料など、使い道がたくさんあります。敷地全体のスケールは、地上からはどうしても伝えきれない部分です。会社紹介動画の冒頭に空撮を入れると、会社の「規模」と「拠点のある地域」を最初の数秒で印象づけられます。動画の組み立て方は企業PR動画の構成テンプレートでも紹介しています。

学校・病院

学校や病院では、初めて訪れる方が「どこから入り、どこに停め、どの建物に向かえばよいか」を事前に把握できる素材として役立ちます。敷地の全体図の代わりに真上からの写真を使うと、建物の配置がひと目でわかります。人の写り込みに特に配慮が必要な施設なので、撮影は人の出入りが少ない時間帯を選んで計画します。

時間帯・季節・天候の選び方

時間帯は「建物のどの面を見せたいか」で決める

建物の見え方は、太陽の位置で大きく変わります。正面に光が当たる時間帯に撮ると、外壁の色や質感がきれいに出ます。正面が影になる時間帯は、建物が暗く沈んで見えやすくなります。下見の段階で、見せたい面に光が当たる時間を確認しておくと、撮影当日に迷いません。

朝や夕方の低い光は、建物に立体感と温かみを出してくれます。ホテルや観光施設のPRでは、夕景を狙うのも効果的です。ただし、ドローンの飛行は原則として日中に行うルールになっており、国土交通省の解釈では「日中」を国立天文台が発表する日の出から日の入りまでとしています。日没後の夜景を空から撮る場合は「夜間飛行」として国の承認が必要になるため、早めに計画します。

季節で建物の印象が変わる

桜や新緑、紅葉、雪景色など、季節の風景は建物の印象を大きく左右します。ホテルや観光施設では、季節ごとに撮り分けておくと、パンフレットやWebサイトを季節に合わせて更新できます。不動産では、木々の葉が落ちる時期のほうが建物や道路の位置関係が見えやすい、といった違いもあります。まず「代表の一枚」にしたい季節を決めましょう。

天候と風は機体の仕様どおりに判断する

外観の撮影は、空の色が写真の印象を大きく決めるため、晴れた日が理想です。安全面では、機体の仕様を守ることが前提になります。アイフィルムが使っている DJI Mavic 3 Pro の場合、メーカーの仕様で最大風圧抵抗は12m/s、ユーザーマニュアルでは風速12m/sを超える風や、雪・雨・霧などの悪天候では飛行させないよう定められています。地上で穏やかに感じても上空は風が強いことがあるため、撮影日には天候による予備日を設けておきます。

写真と動画の使い分け、地上撮影との組み合わせ

写真と動画は両方撮っておく

1回の飛行で写真と動画の両方を撮れますが、用途によって向き不向きがあります。

写真(静止画)動画
向いている使い道パンフレット、チラシ、Webサイトのメイン画像、物件資料PR動画、会社紹介動画、SNS、展示会や受付での上映
強み印刷に使える。一枚で全景を見せられる周りを回る、上昇するなど、動きでスケール感が伝わる
撮り方真上・斜め上・正面など、角度を変えて複数撮るゆっくり一定の速度で動かし、編集でつなぎやすくする

アイフィルムの機体 DJI Mavic 3 Pro Cine は、メーカー仕様で4/3型・有効2,000万画素のハッセルブラッドカメラを積み、写真は最大5280×3956、動画は最大5.1Kで記録できます。Apple ProRes(422 HQ・422・422 LT)での記録にも対応しています(ProResでの記録はCine版のみの機能です)。

写真はパンフレットやWebサイトに、動画は会社紹介やSNSに、と一度の撮影で複数の媒体に使える素材がそろいます。

地上撮影と組み合わせて伝わる映像に

空撮は「場所と規模」を伝えるのが得意ですが、建物の中で働く人や、施設で過ごす時間までは映せません。PR動画では、空撮と地上撮影を組み合わせると、たとえば次のような流れで見せられます。

  1. 空撮:遠くから建物に近づき、立地と周辺環境を見せる
  2. 地上の外観:エントランスや看板など、建物の「顔」を見せる
  3. 内観:ロビー、客室、オフィス、製造ラインなど、中の様子を見せる
  4. 人:働く人、利用する人の表情で締める

空から地上へ、外から中へと視点を移していくと、初めて見る人でも自然に建物の中へ入っていく感覚になります。アイフィルムでは、SONY α7S III などの地上カメラと、ジンバル(手ぶれを抑える機材)や電動カメラジブなどの特機も保有しており、空撮と地上撮影を組み合わせて一つの映像に仕上げることもできます。

なお、工事中の建物を定期的に記録する場合は、また違った撮り方の工夫が必要です。進捗記録については建設現場のドローン記録で詳しく紹介しています。

近隣とプライバシーへの配慮

外観を撮ると、画面には周りの家や道路、そこにいる人も入ります。国のルールとガイドラインに沿って配慮しながら撮ります。

国の飛行ルールで押さえておきたいこと

市街地にある建物は、国の許可が必要な「人口集中地区」の上空にあたることがあります。該当するかどうかは、国土交通省が案内している国土地理院の地理院地図などで確認できます。また、人や物件(建物・車など)から30m未満の距離での飛行は、国の承認が必要です。

国土交通省の解釈では、ここでいう「物件」は、人が中にいることが想定される車両などや、建築物などの相当の大きさがある工作物のうち、操縦者とその関係者(飛行に直接・間接に関わる人)が所有・管理するもの以外を指します。外観撮影でいえば、隣の建物や、道路を走る車が第三者の物件にあたります。外観を近くから撮りたいときほど、撮りたい建物だけでなく、周りの建物や道路との距離を確認しながら飛行経路を決める必要があります。どの場所でも「他人に迷惑を及ぼすような方法で飛行させないこと」が定められています。

許可・承認の手続きの流れは、ドローン空撮の費用相場と飛行許可の仕組みにまとめています。

総務省のガイドラインに沿った撮影と公開

総務省は「『ドローン』による撮影映像等のインターネット上での取扱いに係るガイドライン」(平成27年9月)で、撮影する人が注意すべきこととして、次のような点を挙げています。

  • 住宅地にカメラを向けないようにするなど、撮影のしかたに配慮すること
  • 高層マンションなどに水平にカメラを向けないようにすること(住居の中まで写ってしまうため)
  • 住宅地の周辺を撮るときは、ライブ配信で映像を流さないこと(その場でぼかしを入れられないため)
  • 人の顔、ナンバープレート、表札、住居の外観、洗濯物など、生活の様子がわかるものが写り込んだ場合は、削除やぼかしを入れるなどの配慮をすること

建物の外観撮影では、カメラを依頼主の建物に向け、周りの住宅をアップにしない構図を基本にします。それでも写り込んだ車のナンバーや人の顔は、公開前に編集でぼかしを入れます。

事前のお知らせと当日の段取り

撮影の前には、建物の管理者の方と次のような点を確認しておきます。

  • 離着陸する場所(敷地内の駐車場や空き地など)
  • 撮影する時間帯と、人や車の出入りが少ない時間
  • 近隣や入居者・利用者へのお知らせの要否
  • 写ってほしくないもの(設備、車両、看板など)

マンションや病院など、人が暮らしたり過ごしたりしている建物では、事前に掲示などでお知らせしておくと安心です。

アイフィルムの建物・施設の外観空撮

アイフィルムでは、二等無人航空機操縦士(夜間・目視外の限定解除済み)の資格を持ち、国土交通省の飛行許可・承認を取得したパイロットが操縦します。賠償責任保険・機体保険に加入し、撮影は操縦担当と安全監視担当の2名体制です。飛行前には風向きや電波状況の確認と機体点検を行います。

必要な飛行許可・承認の申請や、撮影場所の地権者・関係者への連絡もまとめてお任せいただけます。料金は1フライト(約20分程度)あたり3万円台からで、基本的な準備と安全確認作業を含みます。半日〜1日かけて複数回飛行する場合は、総額で10万〜30万円前後が目安です。遠方での撮影や夜間飛行などの条件では、別途費用がかかる場合があります。

空撮素材をそのまま納品するほか、編集やカラーグレーディング(色の調整)を行い、地上撮影と組み合わせた映像作品に仕上げることもできます。サービスの詳細はドローン空撮、活用例は建設・不動産・施設のドローン空撮記録をご覧ください。撮りたい建物の所在地がわかれば、空から撮れる場所かどうかの確認から始められます。お問い合わせからお知らせください。

よくある質問

Q. 自社の建物だけを撮りたいのですが、隣の建物が写っても大丈夫ですか?

空から撮ると、周りの建物や道路はどうしても画面に入ります。総務省のガイドラインでは、住宅地にカメラを向けない、写り込んだ顔や表札、ナンバープレートなどにはぼかしを入れるなどの配慮が示されています。依頼主の建物を中心にした構図で撮り、写り込んだものへのぼかしなどの処理も、編集の段階でご相談いただけます。

Q. 夜景やライトアップされた外観も撮れますか?

日没後の飛行は「夜間飛行」として国の承認が必要です。アイフィルムのパイロットは夜間飛行の限定解除を受けた二等無人航空機操縦士ですが、夜間の撮影は条件によって別途費用がかかる場合があります。撮影場所と時間帯を伺ったうえでご相談ください。

Q. 写真だけ、動画だけの依頼もできますか?

はい、どちらか一方でも承ります。1回の飛行で両方を撮れるため、使い道が決まっていない場合は両方を撮っておくと、あとからパンフレットにも動画にも使えます。

Q. 撮影日が雨や強風になったらどうなりますか?

安全を優先し、天候によっては予備日に振り替えます。日程を決める際に、予備日も一緒に決めておきます。

参考にした情報
  • 7年連続いといがわキャリアフェスティバルの音響・映像・会場設営
  • 国家資格二等無人航空機操縦士(夜間・目視外の限定解除)
  • 電気工事士イベントの仮設電源も自社で施工
  • 自治体の案件新潟県内の入札・プロポーザルに参加
料金シミュレーター