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雪の撮影で注意したい機材・バッテリー・安全対策|冬の豪雪地帯の撮影ノウハウ

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一面の雪景色や屋根に厚く積もった雪、冬の暮らしの風景は、雪国ならではの映像素材です。ただ、冬の撮影にはバッテリーがすぐに減る、レンズが曇る、雪が灰色に写る、足元が滑る、屋根から雪が落ちてくるといった、ほかの季節にはない注意点があります。どれも、事前に知っていれば備えられます。

雪の降る地域で冬に撮影するときの機材・バッテリー・安全対策を、カメラやドローンのメーカーの公式情報、気象庁や新潟県の情報をもとにまとめました。撮影を依頼する側も知っておくと、日程の決め方や当日の準備が進めやすくなります。

雪国の冬の映像の魅力と、撮影で気をつけたいこと

雪国の冬には、この季節にしか撮れない映像があります。

  • 雪景色:雪に覆われた山や田畑、街並み。空から撮ると、白い風景の中に建物や道路が浮かび上がります
  • 冬の暮らし:除雪の様子、雪囲いをした家、夜の灯り、吐く息の白さ
  • 冬の仕事:雪の中で働く人の姿は、建設業や農業、製造業などの採用動画で仕事の現場を伝える素材になります
  • 冬の観光:雪まつりや冬の行事、温泉、冬の味覚など、観光PRの季節素材

こうした映像を安全に撮るために、冬の撮影で気をつけたいことを先にまとめておきます。

気をつけたいこと起きやすいこと主な対策
低温バッテリーが早く減る予備を多めに用意し、使う直前まで温めておく
温度差レンズや機材の結露袋に入れて密閉し、温度になじませてから出す
雪の白さ雪が灰色に写る、色が濁る露出補正とホワイトバランスの調整
降雪機材が濡れるカバーや屋根のある場所での作業
足元・屋根転倒、屋根からの落雪立ち位置を選び、軒下を避ける
天候予定どおりに撮れない気象情報の確認と予備日の設定

機材を守る:低温・結露・降雪への備え

低温ではバッテリーの持ちが短くなる

冬の撮影でまず影響が出るのが、バッテリーです。ソニーのα7S IIIのヘルプガイドでは、「周囲の温度が低いとバッテリーの性能が低下するため、使用できる時間が短くなります」と説明しています。対策として、バッテリーをポケットなどに入れて温かくしておき、撮影の直前にカメラに取り付けることをすすめています。

同じヘルプガイドでは、動作温度の範囲を超える極端に寒い場所での撮影はおすすめできないとしています。寒い場所ではモニターやファインダーの画像が尾を引いて見えることがあり、これは故障ではないと説明されています。

冬の撮影では、次のような準備をしておきます。

  • 予備のバッテリーをほかの季節より多めに用意する
  • 予備は体温で温められる内ポケットや、保温できるバッグに入れておく
  • 待ち時間が長いときは、バッテリーを外して温かい場所で保管する
  • 充電は暖かい屋内で行う

結露は「急な温度差」で起きる

結露は、冷えた機材を急に暖かい場所へ持ち込んだときに、機材の内側や外側に水滴が付く現象です。レンズが曇るなど、そのままでは撮影に支障が出ます。

ソニーのヘルプガイドでは、寒い所から急に暖かい所に持ち込むときは、ビニール袋にカメラを入れて空気が入らないように密閉し、約1時間置いて移動先の温度になじんでから取り出すよう案内しています。もし結露が起きてしまったら、電源を切って結露がなくなるまで約1時間置いてから使うよう説明されています。

撮影の現場では、屋外の撮影を終えて休憩所や控室に入るとき、車に戻るときが、結露の起きやすいタイミングです。カメラだけでなく、レンズやドローンなどの機材も、ケースやバッグに入れたまま持ち込み、温度がなじむのを待ってから取り出すのが基本です。

降雪の中では機材を濡らさない

雪は機材に付くと、体温や機材の熱で溶けて水になります。ソニーのヘルプガイドには「バッテリーは防水構造ではありません」との記載もあります。雪が降る中で撮影するときは、次のような工夫をします。

  • カメラにレインカバーを付け、レンズフードで雪がレンズ前面に付くのを防ぐ
  • バッテリーやメディアの交換は、屋根のある場所や車内で行う
  • 機材に付いた雪は、溶ける前に払い落とす
  • 機材ケースはシートの上など、雪に直接触れない場所に置く

雪の白さを白く写す:露出とホワイトバランス

雪景色をカメラ任せで撮ると、雪が灰色っぽく、暗く写ることがあります。

リコーイメージングのよくある質問では、雪景色などの白っぽい被写体を撮ると、カメラが全体を暗めに写してしまう(露出アンダー)ため、露出補正をプラス側に調整するよう案内しています。雪などの反射率の高い背景で人物を撮るときも同じです。ドローンの撮影でも、DJIの公式ストアの冬の飛行ガイドで、オートモードでは暗い画像になりやすいこと、露出補正で少し明るめにするのが雪景色に合うこと、ホワイトバランスを調整しないと雪が灰色に見えることがあると説明しています。

調整するもの何が起きるか考え方
露出雪が灰色っぽく、暗く写るプラス側に補正して、雪を白く見せる
ホワイトバランス雪の色がくすむ、色かぶりする雪が自然な白に見えるよう調整する
白とび明るくしすぎると雪の質感が消えるモニターで雪の模様が残っているかを確認する

明るくしすぎると、今度は雪の表面の模様や質感が消えてしまいます。撮影中にモニターで確認しながら、「雪が白く見えて、なおかつ質感が残る」明るさに合わせます。動画の場合は、撮影後の編集で色を整える前提で、明るさや色の情報をなるべく残せる設定で撮っておくと、仕上げの調整がしやすくなります。

ドローンの冬の運用はメーカーの仕様どおりに

ドローンは、地上のカメラ以上に寒さと天候の影響を受けます。飛行できるかどうかは、機体のメーカーが定めた仕様どおりに判断します。

アイフィルムが使っている DJI Mavic 3 Pro の場合、メーカーの情報は次のとおりです。

項目メーカーの情報
動作環境温度-10〜40℃
最大風圧抵抗12m/s
悪天候での飛行風速12m/sを超える風、雪、雨、霧の中では飛行させない(ユーザーマニュアル)
バッテリーの充電温度5〜40℃

DJIの公式フォーラムに掲載されている冬の飛行ガイドでは、さらに次のような注意が挙げられています。

  • 寒い環境では、バッテリーを事前に温め、20℃以上にしておく
  • 離陸後は1分ほどホバリング(空中で停止)して、バッテリーを温める
  • 寒いとバッテリーの減りが速くなるため、飛行中も残量を確認する
  • 雪に触れないようにする(水分がモーターを傷めることがある)。離着陸にはランディングパッドを使う
  • 視界の悪さや雪の水分が、冬の撮影の隠れた危険になる

国土交通省の「無人航空機の飛行の安全に関する教則」では、飛行前に天候・風速・視程などが飛行に適しているかを確認し、天候が悪化しそうなときは飛行の途中でもただちに帰還させるか、緊急着陸させるなど、安全を第一に判断するよう求めています。冬は晴れ間を待ち、条件のよい時間に集中して撮る計画を立てます。

ドローン撮影の許可や費用の全体像は、ドローン空撮の費用相場と飛行許可の仕組みで詳しく紹介しています。

安全対策と撮影日の選び方

足元と屋根からの落雪に注意する

雪国の冬の撮影では、人の安全対策も必要です。新潟県は冬になると「除雪作業事故防止注意情報」を出しており、軒下での作業は屋根からの落雪に注意すること、作業は2人以上で行うことなどを呼びかけています。気温が上がる見込みのときには、屋根からの落雪や雪崩への注意も呼びかけられています。

撮影の現場に置きかえると、次のような点に気をつけます。

  • 立ち位置:建物を撮るときは、三脚やカメラを軒下から離して置く。屋根の雪の状態を見て、落ちてきても届かない位置を選ぶ
  • 気温が上がる日:晴れて気温が上がる日は、屋根の雪が緩んで落ちやすくなる。撮影の時間帯や場所を考える
  • 足元:凍った路面や雪に隠れた段差・側溝に注意する。機材を持っての移動は特に慎重に
  • 複数人で動く:屋外の撮影は複数人で行い、お互いの位置を確認する
  • 移動:雪道の移動は時間に余裕を持ち、天候によっては日程の変更も選択肢に入れる

気象情報を見て、予備日を必ず設ける

冬の撮影日を決めるときは、気象情報の確認と予備日の設定がセットです。

気象庁の「今後の雪」では、積雪の深さと降雪量の実況と、6時間先までの1時間ごとの予測を、約5km四方の細かさで確認できます。内閣府の防災情報のページでは、冬の外出前に交通情報とあわせて「今後の雪」を見て、目的地までの経路が大雪になっていないかを確認するよう案内しています。新潟地方気象台の「北陸地方の雪に関する情報」のページでは、12時間ごとの降雪量の予想が毎日6時と16時に発表されています。

雪景色をきれいに撮りたい場合は、雪が降った翌日の晴れ間が狙い目です。とはいえ、雪国の冬の天気は数日前から読み切れないこともあります。撮影日には幅を持たせ、「この期間の中で天気のよい日」という決め方をしておくと、よい条件で撮れる可能性が上がります。撮影当日に向けた準備全般は、動画撮影の準備|撮影当日までに発注側がやっておくべき5つのことでも紹介しています。

アイフィルムでの冬の撮影

アイフィルムは、新潟県糸魚川市(糸魚川本社)と新潟市(新潟支社)を拠点にする映像制作会社で、雪の多い地域に根ざして活動しています。

ドローン撮影は、二等無人航空機操縦士(夜間・目視外の限定解除済み)の資格を持つパイロットが、操縦担当と安全監視担当の2名体制で行います。日程は天候予備日を設定したうえで調整し、飛行前には風向きや電波状況の確認と機体点検を行います。冬の景色を使った観光PRや企業のプロモーション動画など、空撮と地上撮影を組み合わせた映像制作もご相談いただけます。

サービスの詳細はドローン空撮、プロモーション動画、地元での取り組みは糸魚川市での映像制作・イベント対応をご覧ください。雪景色を撮りたいときは、予備日を含めた日程の候補を添えてお問い合わせください。

よくある質問

Q. 雪が降っている日でも撮影できますか?

地上の撮影は、機材を雪から守る準備をしたうえで、撮影内容に合わせて判断します。ドローンは、DJI Mavic 3 Pro のユーザーマニュアルで雪・雨・霧の中では飛行させないよう定められているため、雪が止んでいる時間帯に飛ばすか、予備日に振り替えます。

Q. 冬でもドローンで空撮できますか?

機体の動作環境温度(Mavic 3 Proは-10〜40℃)や風の条件の範囲内で、雪や雨が降っていなければ飛行できます。冬はバッテリーの減りが速くなるため、飛行時間に余裕を持った撮影計画を立てます。

Q. 撮影当日、こちらで準備しておくことはありますか?

機材を運び込む通路や、ドローンの離着陸場所の除雪をお願いできると助かります。機材を温度になじませたり、バッテリーを交換したりできる屋内の待機場所があると、結露を防ぎながら撮影を進められます。

Q. 雪景色を撮りたいのですが、いつ頼めばよいですか?

撮りたい景色(雪の量、時期、時間帯)を早めに伺えれば、天候に合わせた撮影日の候補を一緒に考えられます。冬は天候による延期が起きやすいため、日程に幅を持たせてご相談ください。

参考にした情報
  • 7年連続いといがわキャリアフェスティバルの音響・映像・会場設営
  • 国家資格二等無人航空機操縦士(夜間・目視外の限定解除)
  • 電気工事士イベントの仮設電源も自社で施工
  • 自治体の案件新潟県内の入札・プロポーザルに参加
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