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観光バス・交通事業者のPR動画の作り方|活用場面と撮影の安全・許可の注意点

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窓の外を流れていく景色やゆったりした座席、ハンドルを握る運転士の落ち着いた横顔など、乗る前に知りたい情報は、写真や文章よりも映像のほうが伝わりやすいものです。観光バスやタクシー、鉄道、旅行会社などの交通事業者にとって、動画は「乗る前の不安を減らし、乗りたい気持ちを高める」ための道具になります。

ただ、交通事業者の撮影には、走行中の安全、道路での撮影の許可、ドローンの飛行ルール、乗客や通行人の映り込みなど、ほかの業種より気をつけたい点が多くあります。動画を使う5つの場面と、撮影前に確かめておきたいことを、警察庁や国土交通省などの公式情報をもとにまとめました。

交通事業者が動画を使う5つの場面

まずは、動画が役立つ場面と、それぞれで見せたいものを整理します。

場面見せたいもの主な使い道
観光ルートの紹介立ち寄る場所、車窓の景色、所要時間の流れWebサイト、SNS、旅行商品の案内
車内・車窓座席の広さ、設備、窓からの眺め予約ページ、貸切の営業資料
運転士の採用仕事の流れ、先輩の声、職場の雰囲気採用ページ、説明会、求人媒体
安全への取り組み点検、点呼、研修の様子自社サイトの安全情報、利用者向けの案内
サイネージ・車体広告との連動短い告知、季節のキャンペーン車内モニター、駅や営業所の画面、車体のQRコードからの誘導

観光ルートと車内・車窓の紹介

観光バスや観光列車、旅行会社のツアーでは、「どんな景色が見られるのか」「どれくらい快適なのか」が申し込みの決め手になります。ルートに沿って立ち寄り先と車窓を順番に見せると、乗車中の時間の流れが伝わります。座席の広さや足元の余裕、荷物を置く場所などは、人が実際に座った状態で撮ると大きさの感覚がつかみやすくなります。

運転士の採用

運転士の採用動画では、仕事の一日の流れや、先輩運転士の言葉、休憩や研修の様子が伝わると、応募をためらっている人の背中を押せます。警察庁によると、第二種免許の受験資格は原則21歳からですが、受験資格特例教習を修了すると、19歳以上・普通免許等の保有1年以上で受験できる特例があります。若い世代に向けて「入社してから免許を取る道筋」を見せる構成も考えられます。採用動画の組み立て方は採用動画の構成と作り方で詳しく解説しています。

安全への取り組み

交通事業者にとって、安全は一番伝えたいメッセージの一つです。国土交通白書2025によると、運輸安全マネジメント制度は平成18年10月に導入され、運輸事業者に安全統括管理者の選任と安全管理規程の作成を義務付けています。近畿運輸局の案内では、自動車運送事業者(貨物軽自動車運送事業者を除く)は、輸送の安全に関する基本的な方針や目標、事故の統計などを、インターネットなどの方法で公表することとされています。

こうした安全の情報は、文章と表だけだと読み飛ばされがちです。出庫前の点検や点呼、研修の様子を短い映像で添えると、「どんな人が、どんな手順で安全を守っているのか」が利用者に伝わります。

車内サイネージや車体広告との連動

車内のモニターや駅・営業所の画面で流す動画は、音を出さずに流れる場面も想定して、字幕や文字で内容がわかるように作っておきます。画面の縦横の比率や解像度は設置先によって違うため、撮影前に流す画面の仕様を確認しておきます。

車体広告(ラッピング)と動画を組み合わせる場合は、車体にQRコードを入れて動画へ誘導するなど、同じデザインやキャッチコピーでそろえると印象に残ります。車体広告には自治体のルールが定められている場合があり、たとえば千葉市は屋外広告物条例の施行規則に基づいて、バス・ラッピング広告の許可基準に関わる面積の計算方法を要領で定めています。デザインを決める前に、走行する地域のルールを確かめておく必要があります。

走行中の撮影は「安全」を最優先に

走っている車両の中での撮影は、迫力のある映像が撮れますが、事故のリスクもあります。次の点を撮影前に決めておきます。

  • 運転士には運転だけに集中してもらう:警察庁は、道路交通法第71条第5号の5で、運転中に携帯電話を手で持って通話することや、画像表示用装置に表示された画像を注視することが禁じられていると案内しています。カメラの操作や映像の確認は、撮影スタッフが担当します。
  • 機材はしっかり固定する:急ブレーキでカメラや三脚が倒れないよう、固定具や重しを使います。運転の視界や操作の妨げにならない位置を選びます。
  • 撮影用に車両を走らせる:営業運行中に撮るよりも、撮影のための回送や貸切の運行を組むと、乗客への影響を抑えながら、同じ区間を何度か走って撮り直せます。
  • 撮影スタッフも座って撮る:揺れる車内で立ったまま撮ると危険です。座席に座った状態で撮れる画角を、事前の下見で決めておきます。

車窓の撮影では、窓ガラスへの車内の映り込みや、走行中の揺れが映像の質を左右します。ジンバル(揺れを打ち消すカメラの支持装置)を使う、レンズを窓に近づけて反射を抑えるといった工夫をします。

道路での撮影と道路使用許可

バスやタクシーが走る様子を路上から撮影したり、停留所で乗り降りの場面を撮ったりする場合は、警察の道路使用許可が必要になることがあります。

道路交通法第77条第1項第4号は、道路でロケーションをするなど、一般交通に著しい影響を及ぼすような方法で道路を使う行為のうち、公安委員会が定めたものに、警察署長の許可が必要としています。新潟県の道路交通法施行細則第14条では、「道路においてロケーション、撮影会又は街頭録音会等をすること」が許可の対象として定められています。

新潟県警察の案内による、申請の主な内容は次のとおりです。

項目内容
申請先道路を使う場所を管轄する警察署(2つ以上の警察署にまたがる場合は、主な場所を管轄する警察署)
手数料2,300円(警察署の窓口で対面納付。電子申請の場合も同じ)
書類申請書と添付書類を原則2部。添付書類は使用行為によって異なるため、警察署に確認
電子申請可能(許可証の電子交付も利用できる)
その他道路占用許可も必要な場合は、警察署か道路管理者のどちらか一方の窓口にまとめて提出できる

警察庁は、ロケ撮影の道路使用許可について、時間に余裕をもった事前相談が重要としています。事前相談では、交通への影響が少ない場所や日時を提案してもらえることもあります。2020年8月には内閣府を中心とする関係省庁が「ロケ撮影の円滑な実施のためのガイドライン」を取りまとめており、地域のフィルムコミッションが撮影の支援役として位置づけられています。撮影の日程が決まったら、早めに管轄の警察署へ相談しましょう。

ドローンで車両や路線を撮るときのルール

山道を走るバスや、海沿いを走る列車を空から撮った映像は、観光PRに向いています。ただし、道路や線路の周りは、ドローンにとって特に注意が必要な場所です。

国土交通省航空局の「無人航空機の安全な飛行のためのガイドライン」(令和8年9月29日版)では、次のように示されています。

  • 第三者や第三者の建物、第三者の車両などの物件との間に30mの距離を保って飛ばすこと(保てない場合は原則として承認が必要)
  • 鉄道車両や自動車等は、トンネルなど目視の範囲外から突然高速で現れることがあること
  • 高速道路や新幹線などの上空とその周辺では飛ばさないこと

撮影に使う自社の車両であっても、周りを走る一般の車や歩行者との距離には配慮が必要です。許可・承認が必要な飛行の場合、国土交通省は、飛行開始予定日の少なくとも10開庁日前(土日・祝日を除く)までに申請書類を出すよう案内しています。手続きには、機体の登録を済ませて登録記号の発行を受けていることも必要です。

アイフィルムのドローン空撮は、国土交通省の飛行許可・承認を取得した有資格のパイロットが担当し、操縦担当と安全監視担当の2名体制で臨みます。飛行に必要な官公庁への申請や、撮影場所の地権者への許可取りも代行しています。制度の詳しい内容はドローン空撮の費用相場と飛行許可の仕組みをご覧ください。

乗客・通行人の映り込みへの配慮

交通事業者の撮影では、乗客や駅・停留所にいる人、通行人が映り込みやすくなります。個人情報保護委員会のガイドラインでは、「本人が判別できる映像情報」が個人情報の例として挙げられています。顔がはっきりわかる映像を公開するときは、特に配慮が必要です。

映り込みを減らすための方法を、場面ごとにまとめます。

場面配慮の方法
車内撮影用の運行を組み、乗客役は社員や出演に同意した人にお願いする
営業運行中の車内車内での掲示やアナウンスで撮影を知らせ、映りたくない方の席を外して撮る
駅・停留所・営業所利用者の少ない時間帯を選ぶ。顔が映った場合は編集でぼかす
路上通行人や後続車のナンバープレートが大きく映らない画角を選ぶ。映った場合は編集でぼかす

出演する運転士や社員には、公開する場所や期間、退職したときの扱いを事前に確認しておきます。撮影当日までの準備は撮影当日までに準備しておくべき5つのことにまとめています。

よくある質問

Q. 営業運行中のバスで撮影してもよいですか?

撮影はできますが、乗客の映り込みや撮影スタッフの安全を考えると、撮影のための回送や貸切の運行を組むほうが進めやすくなります。営業運行中に撮る場合は、車内の掲示やアナウンスで撮影を知らせ、乗客の顔が映らない画角を選びます。

Q. 道路使用許可は、制作会社に申請してもらえますか?

撮影の内容と場所を伺い、許可が必要かどうかの確認や申請の準備を一緒に進めます。まずは撮影したい場所と日時をご相談ください。

Q. 車内モニター用と、Webサイト用の動画を1回の撮影で作れますか?

はい。1回の撮影から、長めの紹介映像と、車内モニターやSNS向けの短い動画を作り分けることができます。流す画面の縦横の比率や、音を出せるかどうかを先に伺っておくと、撮影の段階から両方を見据えた画づくりができます。

Q. ドローンで走っているバスを空から撮れますか?

撮影場所の空域や周りの交通の状況を確認したうえで、飛行の可否と方法をご提案します。高速道路などの上空とその周辺は飛行を避けるため、撮影できる区間を事前に一緒に検討します。

アイフィルムでのPR動画制作

アイフィルムは、企画・構成から撮影、ドローン空撮、編集、ナレーション、音楽までを一つのチームでお受けしています。プロモーション動画は、WebサイトやSNSのほか、デジタルサイネージや車内ビジョンなどで流す映像としてもご提案しています。

PR動画の内容と料金の目安はプロモーション動画、空からの撮影はドローン空撮のページにまとめています。観光ルートの紹介や運転士の採用など、「こんな場面で動画を使いたい」という一言からで構いません。お問い合わせでお待ちしています。

参考にした情報
  • 7年連続いといがわキャリアフェスティバルの音響・映像・会場設営
  • 国家資格二等無人航空機操縦士(夜間・目視外の限定解除)
  • 電気工事士イベントの仮設電源も自社で施工
  • 自治体の案件新潟県内の入札・プロポーザルに参加
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